すきま時間で聴く読書「Audible」今なら30日間無料

【ミーム】グエー死んだンゴニキ事件とは?なぜ寄付騒動に発展した?【ネットスラング】

「グエー死んだンゴ」ニキと通称されるポスト(ツイート)が現れたのは、2025年10月14日。

ポストしたアカウント名は「なかやま」さんですが、このツイートの背景が知られるや否や、X(旧Twitter)内は騒然となり、多くのお悔やみの言葉が寄せられ、

はては、なぜか「香典」と称して医療機関への寄付献血へ向かう人まで大量に出す流れになりました。

「グエー死んだンゴ」ニキとはいったい何者なのでしょうか。

彼のポストが何故人々を感動させ、善行へと駆り立てたのでしょう。

ここでは突如巻き起こった「グエー死んだンゴ」ニキ事件とそれによる寄付騒動を説明します!

目次
 

「グエー死んだンゴ」は古のネットスラング?

まず若い人たちは「グエー死んだンゴ」という独特の言い回しがよくわからないのではないでしょうか。

「~ンゴ」という語尾は、昔の2ちゃんねるや5ちゃんねるにあった「なんでも実況板(通称「なんJ」)」で流行った語尾です。

「なんでも実況板」は、その名の通りアニメ、スポーツ、ドラマ、なんでも「実況」と称してリアルタイムで鑑賞しコメントし合う交流板でした。

この流れは現在もSNS上で、リアルタイムで様々な実況をしあうノリに引き継がれていますね。

「なんJ」はそんな中でも特に野球関連が盛り上がったため、いわゆる「やきう民」の憩いの場の代名詞にもなりました。

その中でも「グエー死んだンゴ」という言葉は、「死ぬのはお前やで」等の罵倒コメントに対する煽りとして返される決まり文句の一つとして、2015年にプチブームとなったそうです。

ちなみにこの「グエー死んだンゴ」には「成仏してクレメンス」と返すところまでがお約束。

「~してくれ」を「~してクレメンス」という語尾に代えるのも「なんJ」発のネットスラングですね。

 

「グエー死んだンゴ」ニキとは何者?

さて。この10年も前に流行ったネットスラングを遺したアカウント「なかやま」さんとは何者なのでしょうか。

彼が注目されたのは、実はこの「グエー死んだンゴ」のポストの前に投稿されたポストがきっかけです。

それは、同一アカウントを通して、「なかやま」さんのご友人が明らかにした「グエー死んだンゴ」ポストの背景でした。

この説明に合わせて、確認したいのが日付です。

なかやまさんは2025年10月10日に「多分そろそろ死ぬ」とポストし、投稿が途絶えます。

そして、10月12日に亡くなりました。

ご友人からのご本人死亡の報告ポストは、10月13日です。

しかし、「グエー死んだンゴ」ポストは、10月14日

「グエー死んだンゴ」ポストは、一体誰の手によるものなのか?

実はなかやまさん、毎日「グエー死んだンゴ」を予約投稿していたのです。

しかし、その日を生き延びられたら、その証として「グエー死んだンゴ」ポストを自ら削除する、ということを、まさに亡くなるその日まで続けたので、亡くなった翌日の「グエー死んだンゴ」というポストだけが残ったのです。

彼が患っていた病気は、「年に20例ほどしか観測されてないようなレアな」希少ガンだったそうです。

2年前の10月にがんの診断を受け、noteやXで闘病記を綴っていました。

「背中の筋肉と肋骨が無くなった」と言うほどの大手術や抗がん剤治療を受ける日々は、壮絶なものだったはずです。

苦しい治療を受けながら、毎日「グエー死んだンゴ」という自らの死を揶揄したポストを削除し今日を生きたことを確認する、という行為を、本当に自分の死に直面する人間が行うのは、とても難しい。

それを、本当に亡くなる当日まで成し遂げた彼の生き様を知った人たちは、心からの経緯を込めて「成仏してクレメンス」と返したのでした。

 

「グエー死んだンゴ」ニキへの香典騒動

しかし、この「グエー死んだンゴ」ニキ事件は「成仏してクレメンス」だけでは終わりませんでした。

北海道大学に通っていたことが知られていたなかやまさんに、生前、フォロワーの一人が「出来れば北海道のお悔やみ欄に名前載せてわかるようにして欲しい」旨を伝えたところ、本名を明かしていたそうです。

X上にはそのお悔やみ欄のスクリーンショットも有志によって投稿され、個人情報は伏せられたものの、わずか22歳の若者であったことが知られたのです。

「グエー死んだンゴ」ニキの生き様に感銘を受け、彼が希少ガンによって22歳という若い命を散らしたことを知ったあるアカウントが、「香典代わりに癌研究に少額を寄付した」と表明しました。

それを皮切りに、様々なアカウントが癌関係の寄付献血に向かう、という大きな流れを産んだのです。

「グエー死んだンゴ」ニキ事件のまとめ

「グエー死んだンゴ」ニキは、希少ガンと闘病していた「なかやま」さんでした。

毎日「グエー死んだンゴ」というポストを予約投稿し、その日を生き延びられたらその証にその日の分の予約投稿を消す、ということを密かに行っていたことが知られ、

彼の飄々とした気丈さに感銘を受けた人々が、「香典」と称してガン関係の寄付や献血に足を運ぶという動きを生み出しました。

誰かの生き様が、多くの人々を動かすことができる。

この想いがよりよい未来へつながることを切に祈ります。

成仏してクレメンス!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次