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ナウシカ実写版WindPrincessの評判はひどい?すごい?女優は誰?

ナウシカ実写版『Wind Princess』が公開され、話題を呼んでいます。

ナウシカこと風の谷のナウシカと言えば、スタジオジブリスタッフの処女作。アニメ映画の金字塔としてあまりにも有名な作品です。

それをブラジルのファンが『Wind Princess』として実写化しましたが、日本ファンの反応はどうなのでしょうか。

ひどい」と言う声も「すごい」と言う声も聞こえるのですが、具体的にどこがどうひどかったりすごかったりするのでしょう。

そして、ジブリはどのような条件でナウシカ実写化を許可したのでしょうか。

また、主人公ナウシカ役を演じた女優さんにも注目が集まっています。

今回は、ナウシカ実写版『Wind Princess』の評判や実写化の条件、女優さんのことなどをご紹介します!

目次
 

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『Wind Princess』はいつまでどこで見られる?

https://twitter.com/ChrisTex_

『Wind Princess』は、2023年10月26日(日本時間)からYouTubeで無料公開されています。

公開期間は定められておらず、今後もずっと無料で公開されることが名言されていますので、慌てず好きなタイミングで何度でも見ることができますよ!

冒頭の注意書きを含めても16分35秒という短さなので、どうぞお気軽に視聴してみてください。

 

『Wind Princess』の評判

賛否両論あるものの、『有志の努力で非営利目的で作られた自主制作ファンムービー』としては概ね高評価と見ていいのではないでしょうか。

ショートムービーであるため、「続きを見ないとわからないから、続きを作ってほしい」と言う人もいるようです。

悪い評判

悪い評判はCG爆発などの特殊効果に対して集中しているようです。

色味がハッキリしすぎてミニチュア感がある

引きで景色が広く見えたときに違和感を感じてしまった人も多いのではないでしょうか。

実写でファンタジー世界を表現する際に難しいのが、やはり背景なのでしょう。

丁寧に作りこまれてはいるものの、ナウシカや砂地とCGとの色味光源の微妙な差が埋め切れていなかったように感じます。

そのため、ミニチュアのような浮いた感じになってしまいました。

ただ、これはこれで原作アニメと違った毒々しさと可愛さがあり、個人的には好きな世界観です。

メーヴェの飛行描写がいまいち

メーヴェ自体はよく作られていましたが、実際に空中を自在に飛び回れるわけではありません。

これがプロの撮影技術と機材を惜しげもなく使えるのなら問題なかったでしょうが、この作品は自主製作。

本来なら専用機材で強風と光源の位置を自在に変えて表現するところですが、さすがに限界があり、ナウシカの映像を画面内でスライドしている感じになってしまいました。

それでも加速減速を表現したりと、工夫を凝らしています。

爆発表現

一部実際に爆発映像を使ってもいますが、画面が切り替わった瞬間噴煙の色味と形状が変わってしまったりもしました。

しかし、ここにあげた悪い点はどれも、お金さえかければ解決できることなので、自主制作であることを考えたら目くじらを立てるものではないようにも思えます。

指摘している人の多くも、本気で文句を言っているというよりも、「これさえ解決できればもっと素晴らしくなる」という期待がこもっているものが多かったように感じます。

良い評判

細かいところをつつくことは可能ですが、『自主制作の非営利ファンムービー』ということを考えると、けた違いの出来だと言えます。

大道具小道具の作りこみの良さ

今作最大の強みがこれではないでしょうか。

大道具小道具の作りこみは、自主制作とは思えないレベルです。

おかげで、アニメを実写化するときあるあるの『コスプレ感』が全然ありません!

監督も自信の出来のようで、「(ジブリに認めてもらえたら)寄贈したい」と豪語するほどですし、実際にまじかで見たい人も多いでしょう!

女優がイメージ通り!

今作はショートムービーであることもあり、なんと役者はナウシカ役のジェシカ・フレイタグさんただ一人

ショートムービーとはいえ、一人で画面を持たせる、しかも舞台は現実世界ではない、となるとかなり難しいものです。

世界観を伝えるキャラクターが一人しかいないわけですから、そのキャラクターの言動反応全てが世界観の説得力に直結してしまうのです。

https://twitter.com/ChrisTex_

しかし、ジェシカ・フレイタグさんはそれをやってのけました。

まず、彼女がゴーグルを外した瞬間、その意志の強いまなざしはナウシカの人格を表現していましたし、

胞子の採取もオウムの抜け殻を切り取った一人遊びも、彼女がこの世界をどう見ているのかを一挙一動で示してくれました。

オウムのカサカサ感

オウムのカサカサした動きが凄く虫っぽくて、フフッてなった人多数です。

風の谷のナウシカ – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

でも、原作もカサカサしてましたもんね。忠実ですね。

無声音で正解

役者が一人というだけでも難しいのですが、実はセリフもありません

今作のナウシカ、喋らないのです。

「監督無茶振りしすぎ!」と思うところですが、セリフが無くてもナウシカの存在感が、小道具大道具の説得力が、ちゃんと風の谷を表現しているのです。

確かにこれなら、セリフはいりません。セリフが無いから、全世界の人が画面に集中できてしまう。

そして、最後の最後にたった一言だけ入るセリフに、この作品のその後を思い描いてしまうのです。

うぅん、にくい!

 

ジブリが出した実写化の条件

風の谷のナウシカ – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

監督が『Wind Princess』の公開承諾を得るためにジブリに接触できたのは、実は撮影が終わり編集作業に入っていた2019年。

ジブリが提示した条件は以下の通りです。

  • ジブリの商標は与えられないこと
  • 作品の原案がテックス氏に帰属しないことを明らかにすること
  • 原作『ナウシカ』のイメージを損なわず、営利を目的としないこと

テックス監督は最初から非営利のオマージュ作品としてファンフィルムを作ることにこだわっていたため、これらの条件はむしろテックス監督の背中を押す形になりました。

実際、作品の冒頭で丁寧にこれらの条件を明らかにされています。

ナウシカ役の女優は誰?

ナウシカ役に抜擢されたのは、ジェシカ・フレイタグさん

https://twitter.com/ChrisTex_

撮影当時は26歳でしたが、撮影終了後のポストプロダクションが難航し、公開までに7年も費やされ、現在では32歳。

オーディションを受けたときは映画作品未経験の女優の卵だった彼女も、今では様々なCMなどで活躍し、サンパウロ州オザスコ市の学校で演技指導者もしている立派なプロです。

オーディション合格の決め手もやはり彼女の目力で、マスクでほとんど表情の見えないナウシカ役をこなすために必要不可欠な要素だったそう。

彼女の表情豊かな目元は確かに、マスクで見えない上にセリフも無い演技で見事にナウシカを演じていました。

「小さい頃から昆虫が好きだった」というのもナウシカを彷彿とさせますね。

『Wind Princess』がようやく日の目を見ることで、ますます彼女の活躍の幅が広がるよう応援しています!

まとめ

風の谷のナウシカ – スタジオジブリ|STUDIO GHIBLI

ブラジル人監督クリス・テックス氏が手掛けたナウシカ実写版『Wind Princess』

わずか16分というショートムービーながらも、こだわりぬいて作られたその作品は、多くのナウシカファンをうならせました。

非営利で金銭的な限界があり、クランクインから公開まで実に7年もかかってしまいましたが、そこまでしてやり遂げた並々ならぬ思いは画面の端々から感じられ、高く評価されています。

また、今作でナウシカ役に抜擢されたジェシカ・フレイタグさんも、映画未経験とは思えない目で訴えかける演技力は素晴らしく、現在では俳優業の傍ら演技指導者もこなす実力派女優として活躍されています。

今作の続編はもちろんのこと、今作をきっかけにクリス・テックス氏やジェシカ・フレイタグさんなどのスタッフの方々の実力も評価され、活躍の場を広げてくれるよう期待しています!

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