『人狼ゲーム(以下『人狼』とも)』とは、ザックリ言うと「人間の振りをして村に迷い込んだ人狼をあぶりだす心理ゲーム」です。
プレイヤーは、密かに割り振られた役割を演じながら、村人陣営は人狼を全員始末すること、人狼陣営は村人を自分たちと同数以下に減らすことを勝利条件に設定し、駆け引きしていきます。
一日ごとに夜のターンと昼のターンを繰り返す中、夜には人狼が人間を一人殺し、昼には話し合いの末の投票で人狼の容疑者を処刑します。
基本は意外とシンプルなのですが、奥が深く、派生作品も多く作られ、『人狼ゲーム』から着想を得たエンタメ作品も増えてきました。
しかし、「実はよく知らない」「実際に流行ったことが無い」という人も多いでしょう。
ここでは『人狼ゲーム』の基本を徹底解説して見ます!
『人狼ゲーム』はどんなゲーム?

まずは『人狼ゲーム』の概要を説明しましょう。
『人狼ゲーム』は、人間の振りをして村に紛れ込んだ人狼と、純粋な人間である村人の攻防戦を模したゲーム。
基本的に、プレイヤーを『村人陣営』と『人狼陣営』の二手に分け、争います。
どちらかの勝利条件を達成すれば、ゲーム終了です。
『村人陣営』の勝利条件
村に入り込んだ人狼を全員処刑できれば『村人陣営』の勝利です。
そのため、村人陣営は人狼を全員特定し、一日に一人ずつ行われる処刑で減らしていかなければいけません。
『人狼陣営』の勝利条件
村人の人数が人狼の人数の同数以下になれば『人狼陣営』の勝利です。
そのため、人狼陣営は村人の振りをして、本物の村人を処刑させるように周りを騙さなければいけません。
『人狼ゲーム』の用語

『人狼ゲーム』の詳しい説明の前に、まず用語を解説していきましょう。
GM
ゲームマスターの略。
ゲームに参加せず進行に徹する司会者のような役目です。
CO
カミングアウトの略。
自分に割り振られた役職を公開することです。
例:「占い師COします!」と言えば「わたしは占い師です」という意味になります。
対抗
他のプレイヤーのカミングアウトに対して、同じ役職をカミングアウトすること。
その役職が複数いない場合、どちらかもしくは両者が嘘をついているということになります。
吊る
昼に行われる投票で特定のプレイヤーを追放(処刑)すること。
ローラー(ロラ)
対抗COの多い役職を怪しみ、全員を順番に吊ること。
嘘をついている人は人狼の可能性が高いため、人狼を確実に減らすことができます。
ライン
人狼同士のつながりのこと。
黒
人狼と疑われるプレイヤーのこと。
黒確
人狼であることが確実と思われること。
白
人間だと思われるプレイヤーのこと。
白確
人間であることが確実と思われること。
グレー
役職のCOをしておらず、占いなどで特定されてもいない「正体不明」のプレイヤーのこと。
グレラン
グレーの人の中からランダムで吊っていく作戦。
情報の少ない序盤に行われることが多い。
人外
村人陣営以外(人狼陣営)のプレイヤーの総称。
『人狼ゲーム』の基本ルール

『人狼』は、人狼が人を殺す『夜』の時間と、議論の末投票で一人処刑する『昼』の時間を繰り返す心理ゲームです。
ここではわかりやすいように、『夜(襲撃)』『朝(状況報告)』『昼(議論)』『夕方(投票・処刑)』と一日を四分割して流れの説明をします。
ゲーム開始
プレイヤー全員の役職を決めます。
まずは、ゲーム進行のGM(ゲームマスター)を一人決めましょう。
そして、他の人にはバレないようにプレイヤー全員に役職を割り振ります(GMだけは全員の役職を把握します)。
市販されているカードを配ったり、トランプで代用するのが一般的です。
夜(襲撃ターン)
GMが夜が来たことを宣言したら、プレイヤーは全員目を閉じ頭を下げます。
全員が目を閉じたら、GMは夜間行動する特定の役職を順番に目覚めさせては行動をさせます。
人狼
他の人狼とアイコンタクトやジェスチャーで、その夜襲撃する村人を一人指さして選びます。
最初の1ターンだけは襲撃しないという選択もできます。
占い師
占いたいプレイヤーを一人指さし、GMからその人が人狼か人間かをジェスチャーで教えてもらいます。
狩人
守りたい人を一人指さします。その夜、その人だけは人狼の襲撃先に選ばれても死にません。
朝(昨夜の状況報告)
夜明けとともに、昨夜の襲撃状況がGMから告げられます。
犠牲者(襲撃先)に指名された人は脱落。その後、一切の発言を禁じられます。
犠牲者がいなかった場合は、人狼が襲わなかったか、狩人の守りが成功したことを意味します。
昼(議論ターン)
制限時間内(数分間)で、生き残っているプレイヤーたちでの議論と推理が行われます。
夕方(投票・処刑ターン)
昼の議論を元に、生き残っているプレイヤーたちの投票(多数決)でその日の処刑が決まります。
選ばれた人は処刑され、その後、一切の発言を禁じられます。
『人狼ゲーム』の役職一覧

『人狼ゲーム』は、「村人」と「人狼」の二種類の役職があれば成立します。
初心者が多い場合は、最もシンプルなこの「村人」と「人狼」のみでプレイしても良いでしょう。
ただ、他にも様々な役職があるため、これらの役職を増やすことで複雑さを増せば、よりゲームが盛り上がること請け合いです。
ここでは、初心者でも把握しやすい基本的な役職をご紹介します。
人狼ゲームは様々なパターンが作られているので、今や特殊な役職も多くあります。
慣れてきたら、様々な役職を取り入れてみるのもお勧めです。
村人陣営
村人陣営は、人狼と敵対する人間たちで構成されています。
村人(市民、人間)
もっともノーマルなプレイヤーです。
特殊な能力は何もないので、夜間の行動も全くありません。
まだルールを把握しきれていなかったり、駆け引きに慣れていない人向けの役職です。
占い師(予言者、預言者)
村人、人狼の次にメジャーな役職です。
夜のターンで、生き残ったプレイヤーの中から一人だけ指名し、その人が人間か人狼かをGMから聞き出すことができます。
ゲーム中、確実な情報を得られる重要な役職ですが、その分、役職がバレると人狼側に狙われやすいというデメリットもあります。
また、人狼が占い師の振りをすることも多いため、COして信用してもらえるかどうかも賭けです。
霊能者(霊媒師)
占い師とは逆に、夜のターンに霊視の能力で、その日に処刑されたプレイヤーが人間か人狼かをGMから聞き出すことができます。
占い師と同じく、人狼側に狙われやすく、COをして信用してもらえるかどうかも賭けです。
狩人(騎士、戦士、用心棒、ボディガード)
夜のターンで、指名した他のプレイヤー1人を護衛することができます。
そのプレイヤーが人間の場合、指名されたプレイヤーは人狼に襲撃されても生き残ることができます。
村人にとって強力な味方であり、人狼にとって脅威であるため、役職がバレると人狼に狙われやすくなります。
人狼陣営
人狼陣営は、人間ではない人外と、人間でありながら人狼の味方をする役職で構成されています。
人狼
村人陣営にとっての敵です。
人狼であることがバレると村人たちに処刑されてしまうため、仲間以外にはバレないように振舞わなければなりません。
夜のターンでは他の人狼と共にその夜の犠牲者を選び、殺害します。
狂人(憑依者、裏切り者、多重人格者)
人間でありながら人狼陣営につき、人狼の味方をする者です。
占い師や霊能者にも『人間』と判断されるため、場を混乱させます。
ただし、人狼と情報を共有することはできず、お互いは正体を把握できません。
勝利条件の人数カウントでは人間の一人としてカウントされるルールもあります。
しかし、狂人の勝利条件は、人狼と同じなので、村人陣営が勝利するときは狂人も敗北です。
狂信者(内通者、メンタリスト)
人間でありながら人狼側につき、人狼の味方をする者です。
狂人とは違い、他の人狼全員を把握できます。
ただし、人狼側は狂信者を把握することはできません。
黒猫
人間でありながら人狼側につき、人狼の味方をする者です。
狂人とは違い、処刑されるときには村人陣営の1人を道連れにすることができます。
その他
『村人陣営』と『人狼陣営』以外に、特殊な勝利条件を持つ役職がいます。
恋人
2人一組で、お互いを認識できる役職。
パートナーが死亡すると、もう一人も後を追って死亡する、一蓮托生関係です。
互いが同じ陣営の場合は、その陣営の勝利条件に従いますが、
別々の陣営の場合は第3の独立した陣営となり、勝利条件が「ゲーム終了時に両者が生存していること」となる。
ゲーム開始の夜に他プレイヤーにも恋人関係であることが告知されるルールもあります。
吸血鬼(妖狐、狐、ハムスター人間、妖魔)
村人にも人狼にも属さない役職です。
吸血鬼の勝利条件は、自分が生き残ること。
どちらの陣営が勝っても関係ないため、疑心暗鬼を煽り、互いを殺し合わせる立ち回りをすることになります。
吸血鬼が生き残った場合、そのゲームは吸血鬼の一人勝ちとなります。
ただし、占い師に指名し占われた時点で死亡するルールもあります。
人数別役職配分
村人陣営と人狼陣営が同数になるとゲーム終了となってしまうので、スタート時点では村人陣営を置く配分する必要があります。
| 参加人数 | 村人 | 占い師 | 霊媒師 | 人狼 |
|---|---|---|---|---|
| 4人 | 3 | 1 | ||
| 5人 | 3 | 1 | 1 | |
| 6人 | 4 | 1 | 1 | |
| 7 | 5 | 1 | 1 | |
| 8 | 5 | 1 | 2 | |
| 9 | 5 | 1 | 1 | 2 |
参加人数が10人以上になったら、狂人や狩人など、他の役職を増やしていってもいいでしょう。
13人くらいからは、吸血鬼等の第3陣営を増やしていくのもお勧めです。
ただし、参加人数が15人くらいまでは、人狼自体は2人いればで十分です。
参加人数16人以上で人狼3人、20人以上で人狼4人が目安です。
『人狼ゲーム』のまとめ

『人狼ゲーム』の基本をまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
流れを把握しさえすれば、ルールや役職次第でいくらでもバリエーションを増やせる『人狼ゲーム』。
リアルでパーティゲームとして楽しむのはもちろんのこと、アプリ等を使ってネットで楽しむ方法もたくさんあるので、気軽に挑戦してみてください。

