猫影ポーズとは、照明を背にしゃがみ、両腕を高く組んで人差し指、中指、薬指を立てると影が猫のようなシルエットになるポーズのことです。
2025年5月に突如SNSで流行り始め、真似する人やイラストのネタにする人が後を絶ちません。
ここでは、話題の猫影ポーズの元ネタと、流行った理由。
猫影ポーズをまねた投稿やイラストをまとめてみました。
猫影ポーズの元ネタは?

猫影ポーズの元ネタが投稿されたのは、日本時間2025年5月9日午前2:46。
₊ ✚ bugbug ✚ ₊さんという、韓国の方がX(旧Twitter)に写真とともに「milady」の一言を添えてポストされたものが発端です。
シンプルながらも、写真さえ見ればその意図もやり方も一目瞭然のこの投稿は、世界中に拡散され、大きな反響を得ました。
どれくらい大きいかと言うと、5月18日時点で、表示回数1億、イイネ76万、リポスト7.9万、ブックマーク8.9万、コメント1560件、という破格の伸び率です。
表示回数1億って、はじめて見ました。ものすごい数字ですね。
これを、以下のような韓国のK-POPアイドルたちが「#猫影ポーズ」等とタグをつけ、次々と真似していきました。
- NMIXXのイソとリズ、ベイとヘウォン
- LE SSERAFIMのウンチェ
- TXTのテヒョン
- クレビのソンミン
- TWSのハンジン
- fromis_9のソンハヨンとチュウ
この流行りを、日本のファンが「かわいい!」と引用して輸入し、広まったようですね。
猫影ポーズが流行った理由

韓国だけでなく、日本でまで流行った猫影ポーズ。
なぜここまで流行ったのか、その理由は大きく2つ考えられます。
顔を出さずにSNSで目を引ける
まずはなんと言っても、猫の形になった影を写そうとすると、必然的に斜め後ろからのカメラワークになるため、顔が映りません。
顔が映らないために匿名性が守られる、ということは、SNS映えが常識でありつつ、だれもがAI生成の素材にされてしまう脅威と隣り合わせの現在、必須要素なのかもしれません。
しかも、顔は写さないままで個性を表現できるという汎用性の高さ。
その使い勝手の良さから、猫影ポーズの写真をアイコンにする人もいるようです。
映え研究しがいのある難易度
実際に挑戦して見るとわかりますが、綺麗な猫影を作るためには、条件とコツが必要になります。
- 指まで映るハッキリとした影ができるような、強い光源。
- しゃがんだときに影が程よいディフォルメ感を演出させる、光の角度。
- 猫の耳の役割をする肘を高く、ちょうどよい角度に維持させる。
- 肘の角度を変えずに、指3本を真横にまっすぐ立てて、ヒゲを形作る。
と、実は多くの要素を備えてようやく猫影ポーズは完成するのです。
体格や体の柔らかさによって難易度も変わってくる猫影ポーズ。
しかし、逆に言えば「条件さえそろえば、誰でもできるはず」という、努力次第で手が届く難易度設定が、多くの人の挑戦心をくすぐる元となっています。
あまりにも簡単だと試行錯誤のしがいがありませんし、難しすぎては「特別な人しかできない」と諦められてしまう。
この程よい難易度と、できたときの達成感。
そして、それなりに難易度が高いからこその、失敗もまた共感を呼ぶ点がまた、共通体験による一体感を強めているようです。
猫影ポーズを真似した投稿

日本でも、キズナアイさんやSTU48の渡辺菜月さん他、アイドルファンや様々な人が挑戦し、投稿しています。
私、実は猫だったんだよね。🐈⬛#猫影ポーズ pic.twitter.com/WGcYBb2OYP
— 渡辺 菜月(STU48) (@w_natsuki_stu48) May 18, 2025
猫影ポーズのイラスト

しかし、日本ではなぜか、実際に挑戦する人よりも、アバターなどの3D技術で再現する人、イラストのネタにする人の方が多いようです。
「好きなキャラにやってほしい」
「好きなキャラたちがやった場合の掛け合いを見たい」
という妄想が捗るようですね。
— 魔木@魔法中年連載中 (@inknoshimi) May 16, 2025
猫影ポーズのまとめ

ほんの数日で世界中の人たちを虜にしてしまった猫影ポーズ。
実際に真似したり、イラストのネタにしたりと楽しみ方は様々ですが、
パッと見で意図が伝わり、かわいく印象に残り、真似したくなってしまう理由は、匿名性と難易度にありました。
猫影ポーズをきっかけに、ほかの影ポーズを考案する人も出てきているので、しばらくすると別の影ポーズが流行っているかもしれませんね。
猫影ポーズを超えるものが生まれるのか、ちょっと楽しみです。