ここでは、『運命の巻戻士』∞(エンドレス)編の中でも、起承転結の起。
豪華客船ワダツミ号海難事故回避の箇所を解説します。
任務開始最初に出逢う、船長の息子キンスケとその弟ギンがキーパーソン。
クロノ、ハイザキ、グレイ、そしてキンスケとギン兄弟の5人の運命は、今までにない困難さで絡まり合います。
『運命の巻戻士』∞編のネタバレ解説です!
単行本第7~12巻を読破の上、お読みください!
『運命の巻戻士』∞(エンドレス)編の解説(2)
今回の記事では、『運命の巻戻士』∞(エンドレス)編の中でも、二人の新人、ハイザキとグレイと出会うところから、水没するレストランから22人の乗客たちを救出するルートを見つけるところまでです。
その前に、まずは今回の新キャラであり超重要キャラ、ハイザキとグレイの正体を説明しておきましょう。
新人二人との出会い
今回の任務。任務達成以外に、新人研修という目的があります。
クロノ自身が巻戻士になってまだ一年目ではあるものの、その活躍を聞いてか、二人の新人がわざわざクロノを指名し、今回の任務への同行を願い出たというのです。
ハイザキ

短い黒髪に、リトライアイを包帯で隠している少年。二丁拳銃が持ち武器の2級巻戻士。
クロノには柔らかい物腰で接しますが、それ以外の人物には辛辣。特に「5年前にある人から「クロノがCASE88で死ぬ」ってきいた」と主張するグレイとは出会った瞬間から気が合わず、ケンカばかり。
過去の人間がその情報を知っているはずが無く、そもそも、ハイザキが知る情報にはこの任務の参加者にグレイの存在が無かったため、グレイがクロックハンズの手先ではないかと疑ってかかります。
彼の正体は、2093年から2087年の巻戻士本部にタイムスリップして来た未来人。
2092年に家出したところを、当時すでに死去していたクロノを元にしたAIクロノに保護され、一年ともに生活したのです。
しかし、一年かけてたどり着いた巻戻士本部は、すでに壊滅。AIのクロノを投影していたスマホンも力尽き、クロノとの別れに絶望。
そこで見つけた日記に、クロノがCASE88で死亡したことが書いてありました。
クロノの命を助けるために2087年へタイムスリップし、巻戻士となり、今回のCASE88への動向を志願したのです。
グレイ

お団子が印象的なピンクの髪と学生服、巨大な魚型のハンマーが特徴のパワータイプの2級巻戻士。
彼女の正体は、2070年を舞台にした第1巻収録の第2話「令嬢を無人島から救え」の時のヒロイン、レイ。
実はレイは、CASE88任務中、間違って2062年のルカイ島に飛ばされ記憶を失ったハイザキ=シロから、クロノがCASE88で死ぬことを聞き、シロに指示を仰いで巻戻士になっていたのです。
ハイザキとシロが同一人物だとは知らず、ハイザキこそがクロックハンズのスパイではないかと怪しんでいます。
1~23回目 氷山回避
クロノたちは、2072年8月10日PM4:00、豪華客船ワダツミ号に転送されてきます。
今回は、PM4:05に氷山にぶつかり、2時間後に水没してしまうワダツミ号から乗員乗客1600名を救出するというA級任務。
しかし、今回が初仕事のハイザキとグレイは記憶力も乏しく、リトライ3回で早くも精神力が限界。
二人を励ましながら、クロノはすでに大きな揺れに見舞われている船内を、まずは10階にある操舵室目指して奔走します。
22回目 毎回、船の大きな揺れで廊下に転がり込んでくる少年キンスケを受け止める時に、キンスケがワダツミ号の模型を持っていることに気づいたクロノ。
父親がワダツミ号の船長だという少年から1階に巨大風呂があること、その位置を聞き出し、クロノは最速で操舵室に行くルートを見出します。

23回目
- エレベーター前の火災報知器をハイザキに撃たせ、警報を鳴らさせ、巨大風呂から入浴客全員を避難させる。
- エレベーターシャフト(エレベーターが奏功する縦穴の空間)に入り、ドアをしっかり閉め、シャフトの奥の壁をグレイのハンマーで壊す。
- 壁の向こうにあった巨大風呂のお湯が一気になだれ込み、水位が上がって10階にたどり着く。
PM4:04 操舵室に駆け込んだクロノは、船長に氷山の存在を伝えますが、深い霧で直前まで気づけなかった氷山はすでに避けきれない距離に迫っていました。
絶体絶命と思われたそのとき、窓を破って外に躍り出たグレイが氷山を壊し、その破片をハイザキが撃ち落として、なんとか氷山への衝突は免れることが出来ました。

23~169回目 レストランの22人を救出
PM4:05 なんとか氷山を壊して氷山への衝突は免れたワダツミ号でしたが、その直後に大波に襲われ、
PM4:12 船は船尾から傾き、水没は免れない事態となってしまいました。
乗員乗客を船の端のワダツミ劇場へ避難させ、2時間後の救助隊の到着を待つことになったクロノたちですが、すでに水没し始め、あと15分で沈没してしまう船尾のレストランに22人が取り残されていることが発覚。
そこには、キンスケの弟ギンもいるというのです。
レストランへ向かおうとするクロノを、ハイザキが銃を突きつけ、止めます。

ハイザキが未来で見たデータによると、クロノはこのCASE88に一人で臨み、98回目で氷山を避けるものの大波で船は転覆。181回目に取り残された22人を救うためにレストランへ向かう道中で死亡しているというのです。
ハイザキの推測では、この2072年8月10日がクロノが本来死ぬ“命日”であるため、“死の運命”が襲ってくる。
すでに1600人中1578人を救ったことで満足し、本部へ帰るべきだと進言します。
しかしクロノは、ハイザキもグレイもクロノがこの任務で死ぬから助けに来たことを知り、二人が未来を変えに来てくれたなら大丈夫だと、やはりレストランに向かおうとします。
それを聞き、キンスケも弟を助けに行くと聞きません。
キンスケにかつての自分を重ねたクロノは、放っておくほうが危ないと、キンスケの同行を許可。
クロノの頑固さに、ハイザキはクロノを説得し本部へ撤退するプランAを諦め、後に遭遇する“4時”を始末するプランBに変更することにしました。

実は、クロノの命日というハイザキの説得は、“4時”に遭遇しないうちにクロノを帰すための嘘。
クロノが“4時”に殺されることを知っていたハイザキは、この時点で、子ども時代の4時を始末するプランBに変更していたのです。
事前にワダツミ号を調べ尽くしていたハイザキは、レストランまでのルートを次のように案内します。
- 電気が流れる海水がたまったショッピングモールを抜けて、
- 徐々に浸水する迷路のようなダクトを通り、
- 人喰いザメが3匹いる水没した廊下を泳ぐ。
169回目 クロノたちはそのルートをついに達成し、レストランにたどり着くことが出来ました。
22人と合流したクロノたちは元来た道を戻ろうとしますが、廊下は防水壁でふさがっています。

グレイのハンマーも電池切れで、3時間充電しなければ防水壁を壊すことはできません。
残った方法は、レストランの反対側の階段を降り、冷たい海水で水没した150mある廊下の先のセキュリティールームに入って防水壁の解除操作をすること。
しかも、ハイザキとグレイは、度重なるリトライによる精神的ダメージで倒れてしまいます。

クロノはレストランの22人一人ひとりに、いいアイディアが無いか聞いて回ります。
最後にキンスケとギンに聞いたとき、キンスケが理科の授業で、水が一瞬で凍る過冷却の実験をやった話をします。
水は普通、0℃になると凍りますが、ゆっくり温度を下げると水のままの状態を止めることがあり、これを過冷却と言います。
氷山の影響で過冷却状態の廊下の水に、レストランの大量の氷を入れて刺激を加えることで、廊下の水を一瞬で凍らせることに成功。
ただの氷なら、充電していないグレイのハンマーでも壊して進むことができます。
クロノたちはセキュリティールームへ到着。防水壁を解除し、帰るルートを復活させることに成功しました。
しかし、レストランへ戻る途中。凍った廊下がいつまでも階段にたどり着かないことに、クロノたちは気づくのです。
『運命の巻戻士』∞(エンドレス)編の解説(2)のまとめ

今回は『運命の巻戻士』∞編の最初~レストランの22人救出のところまでを解説しました。
しかし、次回からが∞編の本番。
クロックハンズがさっそく能力を使ってクロノたちを追い詰めてきます。
今回のクロックハンズの能力はなんなのか? それをクロノたちはどうやって攻略していくのか?
こうご期待!

