『運命の巻戻士』∞編の徹底解説、いよいよ、本格化するクロノ、ハイザキ、グレイVS“4時”キンスケ戦に突入していきます!
今回はその序盤。一度、クロノを殺した水牢がさらにパワーアップして襲ってくる“無限水牢”~ついに“5時”と“6時”の正体が明かされるところまでです。
この記事は『運命の巻戻士』∞編のネタバレ解説です。
単行本第7~12巻を読破してからご覧になってください。
『運命の巻戻士』∞編の徹底解説(7)
レモンが“5時”を、シライが“6時”を倒し捕獲しましたが、クロノたちは“4時”=キンスケの能力“∞”による“無限水牢”に苦しめられることになります。

“無限水牢”
通信が復活したツネホンとクロホンからの報告で、レモンたちもシライたちもそれぞれ“5時”“6時”に勝ったことを知ったクロノたちも立ち上がります。
「必ずギンを救う」「戦わずにリトライさせてくれ」とキンスケを説得しますが、突然、地面から水が噴き出します。
水道管が破裂したのか、とめどなく吹き上がる水がキンスケの“∞”でハイザキとグレイを取り込み、∞の形に空中で流れ続ける“無限水牢“へと変貌。

クロノは1人で奮闘しますが、“無限水牢”は壊すことも動かすこともできず、中にいる二人を引っ張ってもついて来てしまいます。
キンスケはクロノに語り掛けます。「最悪だろ?」と。
大事な人が死にそうなのに何もできないキンスケは、ずっと最悪だから、クロノを殺して自分も死にたいのだと。
リトライ込みで歴史は決まっており、ギンが死ぬことも決まっているため、ギンをあきらめ、ギンを救えないならギンの仇のクロノと船で死ぬはずだった1600人を殺して自分も死に、正しい歴史に戻そうと言うのです。
現に、クロノが自分に勝てないことが運命を変えられない証明だ、とキンスケが語るのを聞いたハイザキは、「ギン殺害」という許されないことをしてまで変えようとした運命を変えられず、そのせいでキンスケが“4時”になりクロノを殺す原因を作った自分は死ぬべきだ、と観念します。

しかし、クロノはキンスケを救う攻略未来(クリアルート)がわかったと呟き、話し合いを一回止めてキンスケと闘う覚悟を決めました。
クロノがしたことは、“無限水牢”をなぐること。少しずつ位置を変えながら一心不乱になぐり続けるクロノにイラつき、キンスケは棒や石を投げつけクロノを傷つけますが、クロノはついに“ずれた泡”を見つけ、それを壊して“無限水牢”を破り、二人を助け出します。

“5時”と“6時”の正体

本当に“無限水牢”を破り、キンスケの言った運命を変えられない証明に対峙するクロノに、キンスケは「クロノなら本当に、変えられるのかな…?」と淡い期待を抱きますが、“6時”がそれを否定します。「忘れたのか?おれたちの人生を。」と。
それと同時に、“6時”はシライが右手を置いていたピンポイントに仕込んでいたナイフでシライを傷つけ、シライが手を離した瞬間に取り出した銃でシライとアカバの剣を壊します。
“5時”も、わざわざ背中に仕掛けていた銃でレモンの手にコンピュータウイルス弾を撃ち込み、しびれたところで“拡縮”の時間制限が来て元のサイズへ戻るとともに、レモンに一撃喰らわせます。
“4時”は20歳のキンスケですが、実は、“5時”は40歳のキンスケ、“6時”は60歳のキンスケだったのです。
“5時”と“6時”はこの戦いをすでに経験しているため、打開策を講じてあったのです。
10歳でクロックハンズに入ったキンスケは、クロックハンズとして歴史を正しながら20歳になったときに“4時”として“CASE88”に参加し、10歳の自分をクロックハンズへ勧誘。
“6時”から伝えられた作戦をなぞってクロノたちを殺し、40歳で“5時”として、60歳で“6時”としてクロノたちを殺してようやく役目を終え、「これでやっと、ギンと眠れる。」「次はおまえたちの番だ。ありがとう、オレ。」という言葉を残して”重ね合わせ”の能力で死ぬ。
それが俺の人生。と語る“6時”の言葉に、キンスケは改めて、そもそも巻戻士が来なければギンと死ねたのに、復讐の人生にとらわれることも無かったのに、と怒りを思い出しますが、クロノは涙を流します。

「すまん…!! キンスケ…、お前だけは…、絶対に…、絶対に!!おれが助ける!!」
クロノの叫びは、逆にキンスケの逆鱗を踏んでしまいました。「お前らがちゃんと助けてくれなかったから、オレは、こんなことに、なったんだろうが!!」花火と共に泣き叫んだキンスケの“∞”は、ワダツミ島全体をループさせてしまいます。
『運命の巻戻士』∞編の徹底解説(7)のまとめ

ついに本格化したVS“4時”戦。
一度クロノを殺した実績がある“∞”による水牢のパワーアップ版“無限水牢”の絶望感もすごかったですが、
“5時”と“6時”が全員、それぞれ成長したキンスケであるという正体にも驚かされました。
つまりキンスケは、10歳で弟を殺されてから60歳で死ぬまでずっと、弟を殺された苦しみに囚われ続け、クロノたちに復習することだけを目的に生き、3度にわたる復習でようやく役目を終え死ぬ。
その間ずっと救われることは無く、もちろん、3度目の復習を果たしたところで本当に心が安らぐわけでも無く、ただ、「役目を終えたからようやく解放され、死ぬ自由を手に入れられる」というだけの運命を生き続けてきたのです。
その絶望たるや、どれほど深い苦しみだったのか、筆舌に尽くしがたいものがあります。
クロノたちは、そんな深い絶望からキンスケたちを解放することができるのでしょうか。

