『運命の巻戻士』∞編の徹底解説、今回はクロックハンズ“4時”“5時”“6時”が登場するところ~危機を察知したシライたちがクロノたち救出のためにそれぞれ別の時代へクロックハンズを呼び出すところまでです。
“4時”の能力“∞”は時間を止めてしまうため、リトライを封じられてしまうという、巻戻士にとってはまさに天敵。
“4時”の巧みな“∞”によってクロノたちがついに手詰まりになったときに、シライたちが思いも寄らぬ方法で助太刀してくれる展開は熱いものがあります!
この記事は、『運命の巻戻士』∞編のネタバレ解説です。
単行本第7~12巻を読破した上でご覧になるよう、よろしくお願いします。
『運命の巻戻士』∞(エンドレス)編の解説(5)
いよいよ明らかにされる、今回のクロックハンズ“4時”の正体と、その能力。
時間を止めてしまうことに寄るリトライ封じ&転送キャンセル、という点を考えると、巻戻士にとってはある意味“3時”以上に手ごわい敵かもしれません。
“4時”“5時”“6時”の登場

PM7:48 ハイザキがクロノたちを本部へ強制転送しようとした瞬間、時間が止まります。
この時点で“4時”が神社の敷地内を“∞”にしたので、時間が止まり、敷地内から出ることもできず、リトライも転送もできません。
時間が止まり、転送できないことをハイザキがいぶかしんだ瞬間、後ろから彼の左腕の付け根を銃撃。
そこに「“∞(エンドレス)”」という声がかかると、銃弾がエンドレス再生のように∞の形にループし始めました。
ハイザキが振り向いたそこにいたのは、タイムマシンを持ったキンスケと、クロックハンズの“4時”“5時”“6時”。
ハイザキは何とか横に転がり出て銃弾のループから脱しますが、“4時”になるはずのギンを撃ったのに“4時”が襲いに来た現状に動揺を隠せません。
“4時”は、そんなハイザキの右肩を撃ち、また銃弾を“∞”させます。
クロノはキンスケに、クロックハンズは危険だから離れるように声をかけますが、“4時”が「俺は未来のキンスケだよ」「キンスケが“4時”になったんだ」と正体を明かします。

「「ハイザキがギンを殺し恨みを持ったキンスケが”4時”になった」全部日記通りだ」と続けるキンスケの言葉に、ハイザキは、自分は許されないことまでしたのに運命を変えられなかったのかというショックと出血多量で倒れてしまいます。
ここでキンスケは自分が“4時”になった経緯を語り、「なつかしいよ。記憶通りの3人だ。久しぶり、クロノ、ハイザキ、グレイ。」と言って帽子を脱ぎ、現在のキンスケと同じ額の傷を見せます。
終盤のネタバレになりますが、実はグレイが“CASE88”に同行したのは全ての時代を通して今回が初めて。
なので、ここでグレイを含んだ3人に対してキンスケが「なつかしいよ。記憶通りの3人だ」と言うのはミスだと思います。
リトライを含めた歴史を記した日記があること、それに従いキンスケが“4時”になったことなど、グレイたちに動揺が走ります。
クロノたちを殺そうとキンスケが迫ってくる中、ようやく身動きが取れるようになったグレイはハンマーを握り臨戦態勢に入りますが、クロノはまた“∞”のつなぎ目を壊してリトライし、ギンを助けようと、気を失っているハイザキを背負って逃げ、グレイもスマホンを持ってそれを追いかけます。
「おれを信じろ!!」というクロノに“4時”は“∞”の能力で地面をループさせ閉じ込めます。

グレイが反撃しようとしますが、“∞”で回転させた木の枝を軽く飛ばしただけでせりあがった地面や森ごとグレイのハンマーを真っ二つにしてしまう“4時”。
さらには、クロノに大量の水をかけて“∞”させると、クロノは何もないところで水に包まれ出られなくなってしまいます。
グレイは泣きながらリトライを試みますが、体感8分後、なすすべもないままクロノは溺死。
キンスケは告げます。「「午後7時48分 クロノは”4時”キンスケに殺される」運命どおり。」と。
巻戻士は同じ時代に3人までしか転送できないため助けも呼べません。
それならば、”4時”のタイムマシンを壊して“∞”を強制解除しリトライしてみせようと、グレイは身体につけたプロテクターから電気を流して瞬間的に筋力を増強させる、神経筋電気刺激“MERMAID”を使い、ハンマーに周囲の鉄クズを集め巨大化させる“巨大魚群鎚(グランドサーディンラン)”で強化し、必殺技“FISH☆GIGA☆SMASH”を繰り出します。

しかし、その渾身の一撃も、“4時”が“∞”させたただの石一つに止められ、大破。
身体を酷使し倒れ込んだグレイに、“4時”は“∞”させた鉄パイプを投げつけます。
時代を超えたシライたちの介入

“4時”がグレイに投げつけた鉄パイプは、「“再生(リプレイ)”」の声と共に現れた斬撃に切られました。
“開眼”“再生”によって現れたシライの残像が斬撃を繰り出して“4時”“5時”“6時”を攻撃し、さらには謎の爆発まで3人を襲います。
残像は地面に「2032」「2052」という二つの文字を掘りました。
“再生”の攻撃により大けがを負った“4時”は、“∞”を解除しリトライします。
リトライされたのは、“∞”を使う1分前のPM7:47。巻戻士と違い、クロックハンズは任意の時間にリトライできるようです。
そのおかげで生還したクロノは、スマホンから169回目の顛末を説明されます。
そこに、シライからの電話がスマホンにかかります。
なんと、シライとアカバは2032年の、レモンとチャイヌは2052年のワダツミ神社で、“CASE88”の2072年8月10日PM7:48に発動する時限式の攻撃を仕込んだのです。
2087年 クロノたちが“CASE8”に出動した36分後の巻戻士本部

巻戻士には、任務のためにタイムマシンで転送されるとき、出発した時刻の10分後に帰る、というルールがあります。
任務完了したときはもちろんのこと、任務中にトラブルがあったとしても、10分後には必ず帰らなければならないのですが、クロノたちがAM10:10に“CASE88”に出発して、すでに26分オーバーのAM10:36になっても帰ってこないことが発覚し、シライ、アカバ、レモン、チャイヌの4人が呼び出されていました。
時間をオーバーする理由として考えられる理由は、何らかの理由で転送できなくなったか、死亡してしまった場合。
出動前にハイザキとグレイのデータは確認されていましたが、それぞれの部屋を調べることになりました。
グレイの部屋を調べたレモンとチャイヌは、何かの写真を発見。

しかし、問題が多いのはハイザキです。
まず、部屋の鍵がマスターキーでも明かないように改造されていました。
シライとアカバが剣でドアを切って入った部屋は、壁一面にクロノの資料と“CASE88”の資料がびっしりと貼られています。
その中にあった、「ワダツミ号沈没」「死者1600人」の新聞記事が、二人の目の前で「ワダツミ島怪死 1603人」という記事に変わってしまいました。
これは、過去が書き換えられ、死者数が3人増えたということです。

さらに、“3時”の衣服から見つかったクロックハンズの”日記”の切れ端。それに残ったかすかなインクから、その次のページの単語が7つ読み取れました。
- ワダツミ島
- 午後7時48分
- クロノ
- 殺される
- 4時
- 5時
- 6時
これらの情報から、クロノたちが一度乗客たちを救ったあと、ワダツミ島で殺されたことが推測され、
ハイザキも何らかの方法でその日記を読み、クロノを助けるために“CASE88”に参加したこと、グレイも恐らく同様だろうと考えられます。
しかし、助けに行こうにも、タイムマシンは技術上3人までしか同じ時代に転送できません。
そこでシライは、レモンの時限爆弾と自分の“開眼(バージョンアップ)”“録画(レコード)”と”再生(リプレイ)”で過去の時代に時間差攻撃を仕込み2072年に発動させクロックハンズに致命傷を与えることでリトライさせ、クロノたちを生き返らせることを提案します。
2072年より過去でワダツミ島の近くに転送できるポイントをクロホンに聞くと、2032年3月2日と2052年6月11日が指定されました。
巻戻士が転送できる日時と場所はかなり限られているようですね。なんらかの犠牲者がいるところでなければ行けない、等のルールがあるのでしょうか?
シライが、以下のような作戦を提案します。

- クロノの死亡時刻2072年8月10日7時48分の、クロノたちとクロックハンズの正確な位置を割り出す。
- シライたち4人が二手に分かれて2032年と2052年のワダツミ島に行き、クロノが死ぬ時間に発動する斬撃(シライの”再生”)と爆弾(レモンの時限爆弾)を仕込む。
- 攻撃をくらったクロックハンズに、何かしらの方法で自分たちの居場所を教え、2032年と2052年に誘導する。
クロックハンズも手分けさせることで戦力を分散させ、それぞれでクロックハンズをつかまえようと言うのです。
しかし、この計画にもかなりの無理がありました。
① クロノたちとクロックハンズの正確な位置を割り出す
任務当時のデータ、クロノたちの性格、さらに2087年現在のワダツミ島で本部のデータに無い情報も集め、膨大な計算と情報収集をし、寸分の狂いもない正確な位置を特定しなければ、2072年のクロックハンズに致命傷を与えることはできず、逆にクロノたちを危険に晒す可能性まであります。
しかしそれを、チャイヌがスパイ能力で情報を集め、レモンの頭脳で計算すると名乗り出ました。

② シライがもう一度“開眼”を習得
シライは4年前、クロノの妹トキネ救出任務の際にリトライアイを“1時”に壊され、“開眼”はおろかリトライもできなくなっていました。
ところが、4年かけた修理が昨日終わり、リトライ自体はできる状態に戻っていました。
とはいえ、初期状態に戻ったため“開眼”をもう一度習得する必要があります。
命懸けの状況を何千回も繰り返してやっと発言するかもしれない“開眼”。
シライは、仮想任務訓練場にヒマな巻戻士を全員集め、命懸けの闘いを何百回か繰り返すことで、2時間で会得しました。

こうして、2032年3月2日のワダツミ神社にはシライとアカバが移動して“再生”を、2052年6月11日のワダツミ神社にはレモンとチャイヌが移動して時限爆弾を仕込み、2072年のクロックハンズに致命傷を与え、“5時”と“6時”をそれぞれの時代に呼び寄せることに成功。
2052年のワダツミ神社ではレモンとチャイヌが“5時”と、2032年のワダツミ神社ではシライとアカバが“6時”と戦闘開始します。
『運命の巻戻士』∞(エンドレス)編の解説(5)のまとめ

『運命の巻戻士』∞編、主人公クロノ死亡という絶望の淵で、まさかの全員集合です!
同じ時代に3人までしか転送できない巻戻士が、時代を超えて7人結集し、クロックハンズに立ち向かうという驚くべき展開。
次回からはいよいよ、クロックハンズ3人の能力に対峙します!

