名探偵コナンの劇場版は、人気が高く数多くの名作が生まれています。
普段、アニメの名探偵コナンを見ていない方でも、劇場版の方は観てるっていう方もいるんじゃないでしょうか?
その中でも初期の方である、2000年公開のシリーズ第4となる「劇場版名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」は、今でも人気が高い作品です。
本格的なミステリーであり、蘭を守るために奮闘する姿が、印象的です。
最近のコナンの映画しかみたことない人やあまり覚えていないという人にも、是非とも観て欲しい作品です。
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名探偵コナン瞳の中の暗殺者のネタバレ
ある雨の日蘭に新一の声で、公衆電話から電話をしているコナン。
蘭は、ふと、新一が襲われた場所、トロピカルランドでの思い出を語ります。
その場所は、蘭にとっては大事な場所でもありました。もう一度行きたいという蘭に、戸惑いを隠せないコナンです。
そんなやりとりが終わり、コナンは、少年探偵団や灰原たちと合流します。
信号が変わりそうな横断歩道を灰原が急いで渡ろうとすると、点滅している信号は渡ってはいけないと注意されたのです。
この注意してきた人は、奈良沢警部補でした。
その奈良沢警部補は、そのまま、先ほどまでコナンが使っていた公衆電話の中へ入っていきます。
そこで、何者かに消音つきの銃、サイレンサーで殺されてしまうのです。
目の前で、見ていたコナンは急いで犯人を追っていきますが、逃げられます。
コナンが戻って来ると、奈良沢警部補は既に息絶えて倒れていました。
殺人事件
倒れていた奈良沢警部補は、ただ倒れていたのではなく、胸を押さえるジェスチャーをしていたのです。
コナンをはじめ、灰原と少年探偵団達は事情聴取を受けることになります。なかなか、意見が揃わないなか、傘を右手で持っていたということがわかったため、左利きではないかという。
しかし、それ以外は全くわかりませんでした。
さらに、使われた拳銃も女性でも比較的扱い銃と知られていた9mm口径の銃の小型のものだったので、性別もわからなかったのです。
手掛かりとなるのが、奈良沢警部補が最後にしたジェスチャーでした。掴んでいたポケットには警察手帳が入っていたため、警察関係者ではないかと考えはじめます。
2件目の殺人事件が発生
事件の一報、マンションの地下で、また一人警察関係者が殺されてしまいます。
そのマンションで殺されたのは、芝刑事。この遺体もまた、警察手帳を持っていたのです。
ふたつの事件が結びつくなか、事件の調査をしはじめるコナン。
いつものように、目暮警部や白鳥警部に事件について聞きこみしようとしますが、なぜか今回は、避けられてしまうのです。
事件について情報が得る事が出来ないコナンは、なかなか思うように解決へと糸口がみつかりません。
そんな中、白鳥刑事の妹の婚約パーティーが、米花サンプラザホテルで開かれました。
ここには、警察関係者をはじめ、毛利小五郎、蘭や園子、コナン達もいました。
妃英理と出会う
そして、そこで、妃英理とも遭遇します。白鳥警部の妹と知り合いだったみたいです。
ここでは、警察関係者が多くいるため、目暮警部や白鳥刑事は警戒を強めていました。
毛利小五郎は、事件の事を聞こうと目暮警部に近づきますが、やはり教えてくれませんでした。
そこで、近くにいた高木刑事に聞くと、二人とも警察手帳を握りしめて亡くなっていたことがわかります。
しかし、そこで、白鳥刑事が入ってきてしまい、話は終わってしまうのです。
白鳥刑事は、「Need not to know」と言います。これは、警察の中の暗語であり、警察組織の人物が関わっているかもしれないという意味でした。
この会場には、毛利小五郎の元上司である小田切をはじめ、米花薬師野病院・心療科医師の風戸を白鳥刑事が紹介してくれました。
白鳥刑事は、さまざまな悩みを抱えていたようです。そんななか、派手な人が目立っていました。
紫色の髪の毛でタバコを吸っているのは、田切敏也という人物だった。これは、小田切刑事の息子でした。仕事でたまたま来ているだけと言っていましたが、その場を立ち去ったのです。
パーティーの最中、佐藤刑事がお手洗いへ
目暮警部は、警護をつけると言いますが、佐藤刑事は大丈夫といって断ってしまうのです。お手洗いで、佐藤刑事は蘭と出会います。
蘭は、気をつけてくださいと佐藤刑事に言葉をかけます。その直後、フロアで爆発が起き、会場は停電してしまうのです。真っ暗いなか、お手洗いの下のほうが光っているのを蘭が見つけます。
そこを開けると懐中電灯が。
しかし、それこそが犯人の罠でした。
その光が目印となった蘭は、拳銃を持った犯人らしき人物に狙われてしまいます。
それに気づいた佐藤刑事が、とっさに蘭をかばい、撃たれてしまうのです。その衝撃で、懐中電灯が飛び、一瞬だけ犯人の顔が見えました。
明るさが戻った蘭の目の前には倒れた佐藤刑事
蘭は、叫び、その声にコナン達が気がついて急ぎます。蘭は自分が懐中電灯を持ったからと責任をかんじてしまいます。コナンや小五郎、目暮警部が到着すると、蘭も気絶していました。
ホテルはすぐに封鎖されましたが、誰からも硝煙反応が出ませんでした。
病院で診察をうけた蘭は、逆行性の健忘症と診断されました。記憶を一時的に無くしており、小五郎や妃のことだけでなく、コナンのことも忘れていたのです。
日常生活は送ることはできるが、他のことは覚えていませんでした。佐藤刑事だけでなく、蘭までも被害にあったということで、目暮警部はついにすべてを話すことを決意します。
さかのぼること、1年前。自宅で酒を飲んで、右の頸動脈をメスで切って失血死した遺体が発見されます。
それは、東都大学付属病院の外科医師・仁野保でした。
仁野は亡くなる何日か前に、訴えられていました。手術ミスにより亡くなったとされる遺族からで、自宅からは自殺をほのめかす文章が残ってたため、自殺と判断されたのです。
ところが、妹であるルポライターの環は、兄は自殺などしないと意義を訴えてきました。
そこで、容疑者と浮上したのが、小田切刑事の息子である、小田切敏也でした。紫色の髪の男と口論していたという目撃談があったのです。
実は、仁野は、敏也と組んで、薬物の横流しをしていた疑惑をもたれていました。目撃された口論は、その件で揉めたのではないかと。
容疑者として上がった小田切を張り込むため、友成警部、佐藤刑事、奈良沢警部、芝刑事の4人が張り込みをしました。暑い日のなか、長時間の張り込みでした。
その最中に、友成警部は心臓発作を起こします。急いで救急車を呼べば助かるはずでした。しかし、張り込み中に救急車を呼ぶと、ばれてしまうため、自ら病院へ行くと言い残します。
それを見ていた佐藤刑事が後を追いますが、路上に友成警部が倒れていました。急いで、東都大学付属病院へ運ばれていきますが、亡くなってしまいます。
警察を責める
通夜の席で息子の真は、警察を責めます。なぜ救急車を呼ばなかったのかと。
その息子の真は、連続警察殺人事件の現場で目撃もされており、現在は行方不明です。また、小田切刑事がひそかに、仁野の自殺の再調査を目暮警部たちにお願いしていました。
この犯人が左利きだということは分かっているそうで、小田切敏也も友成真も左利きです。
1年前の仁野が切られていた頸動脈は右でした。
左利きの者が背後から襲えば、返り血を浴びずに切れるのです。こいったことから、他殺ということが浮上し、再捜査をしている最中でした。
蘭をかばって撃たれた佐藤刑事は、意識不明の重体。蘭は、怪我もなかったので、記憶喪失のまま退院することになりました。心配した妃は、一時的に一緒に自宅へ戻ることに。
タクシーから降りようとしたとき、雨が降っていたため、傘をさしかけられた蘭は、なぜかこわがりってしまいました。
それをみたコナン達は、襲われたときに、水たまりがあったから足元にあった水たまりが怖かったのではと予想したのです。
一緒に外出する事に
蘭の記憶を取り戻すためにも、気分転換に翌日、妃とコナンと一緒に銀座に出かけることにしました。ホームで待っていた蘭は、何者かにホームに突き落とされてしまいます。
間一髪でコナンが助けに入って助かりますが、これで犯人に命を狙われていると知りました。襲われたときに、犯人の顔を見ているから、狙われていると確証したのです。
そこで、コナンは蘭が襲われた米花サンプラザホテルに再び訪れます。そこで、コナンは誰でも、硝煙反応を出さずに撃つ方法がわかりました。
その後、コナンは敏也のコンサートに向かいます。そこには、仁野の妹、環がいました。
コナンは、環が自ら囮になろうとしている知り、二人は協力して捜査しよう情報の交換をしたのです。互いの情報を出し合い、コナンは環の資料を見せてもらう約束をします。
トロピカルランドに行く事に
いっぽう蘭は、園子と話している時にテレビでトロピカルランドの中継をしているところを観て「私、あそこ知っている」と言います。
それを聞いた園子は、その写真の場所トロピカルランドへ行こうと誘います。
蘭は、コナンの行動から心配だから内緒にしてくれと頼みます。コナンが知らないところで、蘭たちはトロピカルランドへ行くことにしました。
次の日、コナンが環と会って事件の資料を見させてもらっていました。そこで、犯人の手掛かりとなることがわかりました。
二人は別れコナンは犯人の元へいきますが、いませんでした。急いで、蘭の居場所を確かめるとトロピカルランドに出かけたと知り、急ぎで向かいます。
蘭たちは、遊園地でジェットコースターに乗ったり、トロピカルランドを楽しんでいました。
園子にコーラを買ってもらった蘭は、新一の記憶が少しだけ蘇ってきました。
リスの着ぐるみの中は
そんな中ベンチで座っている蘭に、近づこうとする怪しげなリスの着ぐるみが。それに気がついた少年探偵団が、捕まえるとそれは犯人と思われていた真だったのです。
こうして、犯人が無事捕まったと安心している一行。
しかし、夜までトロピカルランドにいた蘭たちは、再び命を狙われてしまいます。
博士が撃たれた
犯人に狙撃された蘭を今度は阿笠博士がかばいます。
肩にすり傷だけでしたが、再び襲われ他の人が傷ついたのをみて蘭は、ひとりで逃げ出してしまうのです。
やっとの思いで蘭と合流したコナンです。
トロピカルランドの中を周りながら、犯人から必死で蘭を守ります。ここでコナンは蘭の主治医でもある、診療科の風戸京介が犯人だと明かします。
犯人は、左利きとわかっていました。
右利きだと思われた風戸は、往診の時に電話を取ったさい左手でした。
コナンは、風戸が両利きだと気づき、殺害された刑事達が、残したメッセージも解読していたのです。死んだ時に左胸に手を当てたのは、警察手帳ではなく、心をあわらしていたということでした。それは、すなわち心療科をさしていたのです。
犯人は、心療科の先生だった
風戸は、左利きで、有名な外科医でした。
しかし7年前、手術の際に、仁野に左手首をメスで切られてしまいます。左手では、手術することができなくなり、外科医としての道を絶たれるのです。この事件は、仁野がわざとやったことだと知った風戸です。
そして、自殺に見せて殺したのです。
右利きにかえ、心療科として風戸が働いていたところに、奈良沢警部補が通いはじめました。
そのとき、仁野の事件を再捜査していることを知ったのです。そうして、捜査をしていた警察官を次々と狙ったのでした。
そして、やはり、蘭は犯人の顔をしっかりみていたことがわかります。
コナンは蘭を守りながら、トロピカルランド内を逃げます。追い詰められたコナンと蘭は噴水がでる広場へ行きます。
コナンの起点により、拳銃を落とした風戸は、記憶を取り戻した蘭によって、ボコボコにされてしまうのです。
こうして、無事に事件は解決です。
佐藤刑事も、意識を取り戻します。
名探偵コナン瞳の中の暗殺者のまとめ
この映画は、2つの事件が巧みに絡み合っていて、ミステリー感が強い作品でした。
蘭の記憶喪失も、いつ記憶を取り戻すのかというのが鍵となっていました。
なかなか誰が犯人なのかは分からなくなっていた作品は、見返してみると、要素がたくさんあるかもしれません。
ファンの間でも人気でもある「劇場版名探偵コナン 瞳の中の暗殺者」は、何度見てみても楽しめる作品です。